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契約産地との取り組み

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有限会社松山ファーム 代表取締役 松山 哲治さん

サラダクラブだから、品質向上に集中できる

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長崎県で農業を始めて25年、広大な諫早湾干拓で15年にわたり全国有数の規模である45haのレタス農場を経営。安定した供給力と品質、そして柔軟な対応力が評価され、2023年まで4年連続で「Grower of Salad Club」優秀賞を受賞している。

サラダクラブとの取引規模について

1月から3月のハイシーズンには週20tほど、年間500t以上をサラダクラブに出荷しています。それ以前から取引はあったのですが、ここまで規模が拡大したのは2016年の大寒波から。全国的にレタスが品薄になったときにも、私たちは受注していた数量をきちんと納品し続けることができたことから信頼関係が深まりました。

サラダクラブと連携して行っている取り組み

サラダクラブの要望に応え、一部のレタスについては収穫時に外葉を剥き、すぐに加工できる状態で出荷しています。この規格を「剥き玉レタス」と言うのですが、納入している契約農家の方は多くないそうなので、私たちがそれに対応できていることは誇らしいですね。納品したレタスに対しては、6項目の基準を数値化したレーダーチャートで、工場が品質を評価するフィードバックを受けています。葉の厚みと重さのバランスなど、かなりレベルの高いことを要求されて正直大変な面もあります(笑)。それでもサラダクラブの担当の方が真摯に向き合ってくれるので、私たちも品質をさらに高めるために一生懸命に取り組ませてもらっています。

契約産地になってうれしかったこと

私たちは大手外食チェーンとの取引も多いのですが、コロナ禍の時、外食産業との取引がほぼゼロになりました。この経営的に苦しい時期にも、サラダクラブとの取引だけは以前と変わらず続き、むしろ数量を増やしてくれたんです。本当に助かりましたし、「期待に応えないと」という思いで栽培に前のめりに取り組めています。

栽培する上で大切にしていること

近年は集中豪雨などの自然災害が毎年のように起き、四季の気温も前年までのデータが役に立たないほど変化が激しいことから、品質を守りながら安定供給することが難しくなっています。ハウスの温度調整などを工夫するなどして、先の先まで読みながら栽培に取り組むことを心掛けています。

契約を継続してきたことで生まれた変化

レタスに限らず、青果の価格というのは相場で変動します。市場に出せば、どれだけ手間ひまをかけて育てた高品質なレタスであっても、その生産コストが適正に価格に反映されるとは限りません。でも、サラダクラブは種を蒔く前に欲しい量と金額を明示して発注してくれるので、農家にとっては相場に左右されるリスクがなく、安心してレタスを生産できています。

サラダクラブの存在について

求められる品質が高いぶん、生産には継続的な努力が求められますが、コロナ禍のような天災であったり、価格変動などのリスクから、サラダクラブは私たち生産者を守ってくれます。だからこそ、安定して全国の消費者にパッケージサラダを届けることができるんだと思いますね。自分で作った新鮮で美味しい野菜を届けることができているというのは、私も誇らしく感じています。

今後の展望

私たち生産者が安心して農業経営を続けられる新しい業態を、サラダクラブはつくり上げてくれました。今後もさらに伸びていく商品力はあると思いますので、「もういらないよ!」と言われるくらいまで、引き続きレタスの生産力を高めていきたいです。

お客様へのメッセージ

とても手軽なので、じつは我が家でもサラダクラブの商品はよく購入しています。実際に食べてみると、やっぱり美味しいんですよね。私たちはもともと青果の仲卸から事業をスタートして、その後、レタスの自社栽培を始めた会社。先代から何十年にもわたり野菜を取り扱ってきたプロ中のプロが食べて美味しいと感じるんだから、間違いなくオススメです(笑)。

生産者さんとの二人三脚で、環境にもやさしい商品づくりを
(サラダクラブ 原資材部/鈴木 元気)※取材当時

松山さんが生産する「剥き玉レタス」は、外葉を剥いた状態で納品されるため、工場でそれを剥くという工程を省くことができますし、何より廃棄物を大幅に減らすことができます。加工工程を省き、なおかつ廃棄コストも抑えることができるので、「剥き玉レタス」にはとても助けられています。そこで削減されるコストについては、商品価格を抑えることにもつながっていますし、もちろん単価を上げることで松山ファームに還元させていただいています。

何より大きなメリットは、廃棄物を減らすことによって焼却する際に出るCO2の排出などが抑えられ、環境負荷を大きく低減できるということ。こうした環境問題に生産者との二人三脚で対応していくことも、私たちの役割だと考えています。

産地への感謝の気持ちを忘れずに、日々製造に取り組む
(サラダクラブ 中河原工場 製造課/井坂 美花)※取材当時

原料評価点制度は、産地とサラダクラブをつなぐ架け橋のような存在です。色や葉の巻き方など、どのような野菜が加工する上で望ましいかを生産者さんに伝えることで、産地からはより良い野菜が上がってきて、私たちはより良い商品を消費者のみなさんにお届けできています。原料評価点制度では優れている点もしっかりフィードバックするので、感謝を伝える場にもなっています。

先日松山さんの畑を訪問した時、大規模な畑管理の大変さを痛感しました。そのような中で原料評価点制度を基に高品質なレタスづくりに励んでいただいていることに、工場担当として改めて感謝するとともに、気が引き締まる想いになりました。これからも産地とともに工場での製造に取り組んでいきたいです。

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